レーンケーキのレシピ

レーンケーキと言うのは、作った人の名前の
Lane さんから来ていて、１９８９年に発行
された彼女の料理本に載っているのですが、
有名になったのは、映画「アラバマ物語」
"To kill a mockingbird" に登場してからです。

グレゴリーペック主演の物語は、誠実で人格者
の白人弁護士が、えん罪で裁判を受ける黒人
容疑者の弁護にあたるという話です。

１９６２年の作品で、名前は知っていました
が、観たかどうか記憶にありません。

ともかく、レーンさんが作ったオリジナルの
ケーキは周りが卵白仕立てのバタークリーム
フロスティングで覆われており、これでもか
と言うほどリッチなケーキになっています。

私が使ったレシピではフロスティングは省か
れていましたが、ケーキ生地やフィリングに
含まれる砂糖の量が半端ではなかったので、
恐ろしさのあまり、適当に減量して作って
います。

それでも仕上がりは甘く、バーボンの香りが
プンプンするケーキで、家に置いていて主人
が毎日食べれば大変なことになるので、友人
知人に配りました。

なおこのレシピでは、ドライカラントを使う
ようになっていたのですが、店で見つからな
かったので、オリジナルレシピにあるように、
レーズンを使いました。

また、このレシピでは、ケーキを組み立てる
時の説明がややこしかったので、適当にアレ
ンジして載せています。

この時に使うアセチルセルロースというのは、
時々衣類が型崩れしないように入っている
ような、透明のフィルムのことです。
（なくても問題はありません。）

もし、直径２０ｃｍくらいのケーキ型を３つ
お持ちなら、平たく焼いたケーキを円形に
切る手間は省けます。

私はレシピ通り、ロールケーキ型で焼いて、
切り抜いていったので、隙間に残った生地は、
小さい円形のクッキー型でくり抜いて、ミニ
レイヤーケーキをおまけに作りました。

ニューヨークタイムズに載っていたレシピです。
ちなみに、"Lane Cake" はアラバマ州公式の
デザートケーキに認定されています♪
（８〜１０人分）



＊直接英語の分量をお知りになりたい方は、
https://homepartydessertrecipe.blogspot.com


＜レーンケーキ＞

−材料−

（ケーキ生地）

・無塩バター（室温）・・・・・・２２５ｇ
・グラニュー糖・・・・・・・・・４５０ｇ
・卵白（室温）・・・・・・・・・６個
・バニラエッセンス・・・・・・・小１
・薄力粉（ふるい済）・・・・・・３５５ｇ
・ベーキングパウダー・・・・・・小２と１/２
・コーシャソルト・・・・・・・・小１と１/４
・全脂乳・・・・・・・・・・・・２４０ｍL

（フィリング）

・無塩バター・・・・・・・・・・２２５ｇ
・グラニュー糖・・・・・・・・・２７０ｇ
・卵黄・・・・・・・・・・・・・１４個
・コーシャソルト・・・・・・・・小１と１/２
・無塩ココナッツ（細切り）・・・１３５ｇ
・ドライカラント・・・・・・・・２００ｇ
・ピーカン（粗微塵）・・・・・・１００ｇ
・バーボン・・・・・・・・・・・１２０ｍL

（シロップ）

・グラニュー糖・・・・・・・・・１００ｇ
・バーボン・・・・・・・・・・・大２


−作り方−

（ケーキ生地）

＊オーブンを１６５度（華氏３２５度）に温めておく。
＊３２ｃｍ X ４５ｃｍくらいのロールケーキ型に油を塗って、パーチメントを敷いておく。
＊縦７ｃｍ、横６５ｃｍほどのアセチルセルロース（透明フィルム）を２枚用意しておく。（後で組み立てに使う。）
＊スタンドミキサーにパドルを付け、ボウルにバターと砂糖を入れて、中高速でクリーム状になるまで、３〜４分回す。
＊小さいボウルに、卵白とエッセンスを混ぜておく。
＊速度を中速に落として、卵液を３回に分けて入れ、必要なら毎回ボウルの周りの生地を落とす。
＊中くらいのボウルで、薄力粉にベーキングパウダーと塩を混ぜておき、これを低速でバターのボウルに一気に混ぜ入れる。
＊牛乳を加えて、へらでさっくり混ぜる。
＊この生地を用意したケーキ型に流し込み、表面が軽く色づき弾力が出るまで、オーブンで３５〜４０分焼く。
＊次のステップまで、完全に冷ましておく。

（フィリング）

＊大きいソースパンにバターを入れて、弱火で溶かす。
＊火からおろして、砂糖、卵黄、塩を加えてよく混ぜる。
＊再び弱火にかけ、常に混ぜながら、濃度が濃く、クリーム色になるまで、６〜８分煮る。
＊火からおろして、ココナッツ、カラント、ピーカン、バーボンを加えて、ゴムベラで混ぜ合わせ、完全に冷ます。

（シロップ）

＊小さいソースパンに砂糖と水半カップを混ぜて、中火で沸騰させる。
＊砂糖が溶けるまで混ぜたら火からおろし、バーボンを加えて冷ましておく。

（組み立て）

＊パレットナイフをケーキの周りに入れて、生地を離し、別のパーチメントを上に置いて、ケーキをまな板の上にひっくり返す。
＊紙を除いたら、直径２０ｃｍのケーキリングを使って、片隅から円形にくり抜く。
＊別の片隅から、もう１つ円形にくり抜いたら、空いている所を使って、半円形を２枚くり抜く。
（ケーキリングがなければ、底を抜いて閉じたスプリングフォームを使い、内円に沿ってナイフで切り抜いていく。）
＊きれいにしたケーキリング、又は底を取って閉じたスプリングフォームを、直径２３ｃｍくらいのケーキボードか皿の中央に置く。
＊内側に透明フィルムを１枚置き、皿の中央に、フィリングを少しだけのばす。
＊切り抜いた半円を２つ、ケーキ枠の中に並べ、隙間ができるようなら、残りのケーキ生地を継ぎ足す。
＊この生地の上に、刷毛でシロップを少し塗る。
＊大きいスプーンでフィリングを数回すくって入れ、全部で１カップほどを、パレットナイフで平均してのばす。
＊この上に、そっと２枚目のケーキを置き、シロップを塗ったら、フィリングを同様にのばす。
＊２枚目のフィルムを、１枚目に少し重なるようにして差し込み、高さを１３〜１５ｃｍくらいにして、ケーキのサポートにする。
＊最後のケーキをそっと置き、シロップとフィリングを繰り返す。
（上にラップをかけて、切り分けるまで室温で置いておく。）
＊ケーキリングを上にスライドさせて持ち上げたら、サポートのフィルムを取り除く。
（透明フィルム無しで組み立てた場合は、少し温めたナイフをケーキの周り全体に入れると、型から外しやすくなる。）
＊よく切れるきれいなナイフで、人数分に切り分ける。
（残りはラップをかけて冷蔵し、出す前に室温に戻しておく。）

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